第14回 外国人による日本語スピーチコンテスト     優秀賞受賞

心の友好             ナン ミャット ソー

鹿児島大学

今日は私が日本に留学したことによって、深く感じた心の友好を述べたいと思います。世界各国の人々は宗教と文化によって、違う習慣と思想をもっていますが、皆心が一つです。ミャンマー人は 外国人に対しては 親切な気持ちや豊かな心を持っていますが、今日軍事政権政府の支配により なかなか外国人が入国するのが難しく、一般の人達は外国人と交流するチャンスが少ないです。私も自分の国では 直接外国人と接した事がありませんでしたが、日本に来て、国際交流会館という同一の場所で 今まで聞いた事のない国の人々とも 、生活することを体験しました。

私が異国の人の心に友好を深く感じたきっかけは、ミャンマーサイクロン募金活動を始めたことでした。この度、ミャンマーでは犠牲者が推定17万人とも言われる災害にみまわれ、去年のサイクロンにより、九州全土に相当する範囲の人々が甚大な被害を受けました。このような地球環境の変化による災害が起こった時、国と国が友好的に助け合う国際支援活動が活発になりつつあります。

でも、ミャンマー軍事政権政府は自分の選挙しか興味がなく、被災者救援や支援に熱心に努力していないし国際援助も受け入れないというニュースを聞いた時、私はミャンマーの国民としてとても悲しくなりました。

それで、日本にいる私になにか出来ることはないかと考え、鹿児島大学の留学生代表として、天文館で募金活動をしました。最初の日は雨で、人通りも少なく、人々に何をしているのかという不思議な目で見られ、なかなか募金をして貰えませんでした。私にとっては始めての募金活動で、初めて募金箱を手に持った時、心細く、恥ずかしく、悲しくなって涙が自然に出て来ました。でも、自分がめげると後輩たちも元気がなくなると思い、気持ちを切り替えて、自分を励ましながら、「募金お願いします」と叫びました。「ミャンマーサイクロン被災者たちのため、募金お願いします。」と小さな叫び声から、だんだん活発な叫び声に変わりました。募金活動している時、鹿児島の方々に、「お金は現場まで届くようにどやって送るの??軍事政権政府のポケットに入るのでは??」と心配してくださったり、「大変ですね!!!頑張ってください。」という暖かい声で応援して くださったり、皆様の優しい心や親切な気持ちが私の心の中へ伝わってきました。

NHK鹿児島TVに、強力な支援を戴き、当日は募金の様子を取材しテレビ放送してくださったお陰で、午後にはどんどん募金が集まりました。また、募金活動で中国の友達、日本人の友達、アフリカの友達、インドネシア、フィリピン、マレーシアなどの多国籍の仲間たちが、積極的に協力してくれました。今回の募金活動により世界の中の心の共通点や心の友好が見えました。肌の色、言葉、宗教、文化などがどんなに違っても、お互いに助け合うということで、皆の心は一つであることを感じました。

鹿児島の市民方々のおかげで、ミャンマーにいる被災者たちを、ささやかでは有りましたが手助けすることができました。この場を借りて、もう一度、私は皆様からいただいた寄付は一円も無駄なく、現地の被災された人達のために、支援できたことを心から感謝していることを皆様に伝えたいです。今回の活動から言葉や国を超えて人間は一つの家族であることを心から感じました。

また、日本の鹿児島において、世界の色々な国の異文化が理解できて、同じ人間として心の友好が強まり、私の感覚で世界は一つの地球ファミリーと感じるようになってきました。

しかし、人間はいくら裕福でも一人で生きてはいられません。それに、国もいくら技術が発展しても鎖国してはやっていけません。グローバル化が進んでいる今日、自由貿易をする上で、相手の国が経済的に発展して 相互に人的な交流や貿易量が増えてゆくことが、お互いの経済発展につながり、このような友好的な交流を通して お互いに支えることが必要な世界になってきています。

日本への留学はお金では買えない、私にとっての貴重な宝物です。日本政府のおかげで このように留学する事ができ、知らない世界と出会えたことによって、自分の視野も広げることができました。今日の日本は、他国と共存し、国際で重要な役割をはたしつつあり、世界でも最も信頼されている国の一つになっています。日本に留学した経験を活かして、国際交流を大切にしていきたいです。また、日本のよさをミャンマーに伝え、日本とミャンマーの交流を多面的に広げていくことができれば、日本でお世話になった方々へのささやかな恩返しにもなるのではないかと考えています。最後に自分の人生の生きがいや将来の目的を持てるように導いてくれた日本に心から感謝していますと伝えながら私の発表を終わります。

ご静聴ありがとうございました。