趣旨

私たちは、国際交流、国際相互理解、国際感覚、国際化、グローバルゼイションなどの言葉を気楽に良く使いますが、あまり深く考えてみたことは、ないのではないでしょうか。

これらの言葉は全て、生まれ育った環境、言葉や習慣などの文化の違いを尊重しながら共存していくことを意味しています。しかしいつの世も、国や地域における争いが絶えません。国・民族・宗教・文化の違いで争いが起こるのは、悲しいことです。

これからますます世界は狭くなります。世界が狭くなればなるほど私達は、地球という星に住む同じ運命共同体の仲間なのだという認識が必要になってきます。

遠く外国に住む人も、隣に住む人も同じ仲間です。たまたま特定の国籍を持っているだけです。
私達はそれぞれの違いを認めながら共存して行かなければなりません。

そのためにはお互いを知ることです。日本の生活を通して遠来の仲間達がどのようなお話をしてくれるのか。お互いの幸福のために「違いをしること」から始めましょう。

鹿児島市日中友好協会では以上のような主旨のもとに第11回スピーチコンテストを開催します。 
 9回までを赤塚学園が主催していました。 前回より、より多く、より広く、という趣旨のもとに鹿児島市日中友好協会の主催に変え新たな飛躍のスタートを切ることになりました。

                                                                                                  鹿児島市日中友好協会

第11回
外国人による日本語スピーチコンテスト
第10回大会はここから参照
写真集
提供:田野飛

                        

          

            女性の自由           ナン・ミャット・ソー

 人間は、生きている間、 守らなければならない色々なルールがあり、宗教と文化によって、それぞれの国で自由さも違います。

 今日は女性としての私が、自分の国ミャンマーと日本での 女性の自由に関する違いを 述べたいと思います。ミャンマーでも日本でも 男性の自由さは あまり変わらないと思いますが、女性にとっては ずいぶん 違っているところに 気が付きました.

 まず、恋愛についてですが、日本では バレンタインデイなら 女性は好きな男性に、告白することが出来るいいチャンスですが、ミャンマーでは めったに 女性から始まる習慣がないので こっそり愛するだけ ほかには何も出来ません。日本にいる私は その日に しょうがなく ただ、義理チョコを配ります。

 日本では、女性はタバコを吸うこと、お酒を飲むことは、珍しいことではありませんが、ミャンマーでは、周りに物凄く非難されて、親の顔に泥を塗ることだと思われています。お酒を飲むと酔っ払う、酔っ払うことは女性にとって、危険が多いからです。

 ミャンマーでは、夜中に女性一人で出かけるのは 不良だと思われますが、今 私の住んでいる鹿大女子寮では、深夜に出かけ 朝まで戻って来ない女の子たちを見かけます。夜 男性が泊まれない女子寮は 彼女らにとって、寝る所ではなく、ただ 荷物を置く場所のようです。自由さもある程度で制限した方がいい、自由すぎると 思い掛けない厄介な問題が出てくる可能性があると考えます。

 服装について、ミャンマーでは、中学生からロンジという足首までの長い服を着なければなりません。仕事の関係によって、膝位のミニスカートの女性も たまに 見られますが、日本では、気軽に何でも自由に好きな服を着られ、スカートが短くても、シュミーズなどの下着みたいな服でも外出することが出来、どんな男性の前でも構う必要がありません。 よく テレビ番組で見られますが、胸を見せるのを楽しみに感じており、見るにたえない女性たちも、一体どんな気持ちなのか、理解できません。自分の大切にすべき物を、簡単に見せてしまったら、女性の価値はなんになるでしょう。ミャンマーでは テレビで公開するどころか、女性同士見るともなく見られると恥ずかしくてたまりません。

また、恋人関係については、一度男性と付き合ったら セックスまでするのはあたりまえのこと、 親をよそに 結婚とは考えないで 一緒に暮らしていること こういう風に自由な女性の生活は ミャンマーで独身の女性は 全然できません。将来も このような状態が続いて行くと、いつか ‘ 乙女 ’という言葉はなくなってしまうでしょう。

 私も 厳しい規則で縛られた家族から離れ、日本で自由に日本人の彼氏を作ろうと思い込んでいましたが、実際には  母親の‘自分自身を守れ’という小言を思い出しつつ、もうすぐ帰国しますが、結局 自由さの違いで 恋人は作れませんでした。

 でも、女性にとって 特に 後ろから指を指されない日本の女性の生活は 何でも気を使って行動するミャンマーの女性の生活とは 比べられないほど、 幸せ一杯です。そのいいことの反面、レディ―ファストもなく 男性に大切にされない事もありかねないと思います。 自由というのは、自分の好きな事を好きなようにするという意味に加え、自分自身に責任をもって身を守るという意味もあるので、どこで生活しても自由さによって 危険を招く結果に結びつかないか と 判断して行動すれば、価値のある貴重な女性として、立派な人生を送る事が出来るのではないか と アピールしながら、これで 私の発表を終わらせていただきます。

          御静聴ありがとうございました。


 今回の出場者は予選会(12月10日)に赤塚学園にて行われた25名の中から選ばれた11名で行われました。
 昨年に比べ予選参加者が半分ぐらいに減り心配しましたが内容的には大学生中心の内容の濃いものでした。
昨年は高校生、特に中国からの女子高校生が多く若い大会でした。また、一般の市民外国人も参加されバラエティだったのに比べ、なんとなく大学主催の弁論大会の感がしないでもありませんでした。 特別な理由でもないようで各年によりそういった差があるようです。

 審査員の方からの提案がありました。 「出場者の方の一方的な発表に終わらず、話し終わった後、審査員から、その出場者に、ひと言か,二言日本語で、質問をして、答えてもらう。そのやりとりも審査の一部としたらどうか?」ということでした。

 終わってから交換(交流)パーティの席で、出場者の数名に、そのことを質問したところ、「とてもいいことだと思います。私たちも、会場との距離をなくす、そういった方法は大賛成です。」ということでした。来年への課題にしたいとおもいました。

 もう少し発想をすすめて、こんなのはどでしょう。全員が発表を終わり、審査員が審査する時間が40から50分、どうしてもかかります。その間、アトラクションなどをするのですが、この時間を利用して、出場者と会場の参加者参加のフォーラムをするというのはゼンモヤン?

 ひとつのテーマを決めて、司会(コメンティター)を中心に意見を述べ合う、これこそまさに『鹿児島で世界を語ろう』ではないのか、と思うのですが、みなさん、如何でしょう?

 ご意見がある方がいらしたら当HPの「なんでも掲示板」に書き込んでください。

 話がすっかり、それてしまいました。それでは審査の発表をいたします。 まずはじめに。

 最優秀賞:●イユナ『能面をかぶった日本人学生』(志学館大学)韓国・女・21歳。『鹿児島市日中友好協会賞』もダブル受賞でした。(原稿あり)

 優秀賞:●イヨンヒョク『心を伝えたい』 (鹿屋体育大学大学院)韓国・男・26歳(原稿あり)

南日本新聞社賞:●マシュライマー『日本語の勉強と宿題』(赤塚学園)カナダ・男・29歳(原稿あり)

審査員特別賞:●ナンミャットソー『日本語について』(鹿児島大学)ミャンマー・女・29歳(原稿あり)    

奨励賞
●リュウ・セイ『目と耳で日本を感じる』中国・女・赤塚学園

●ニック・ナズルヒシュム・ビン・ニック・ムハマド『漢字』マレーシア・男・鹿児島大学

●ファインシテイン・エドワード『移民問題』男・鹿児島大学

●ソウイン『私の体験』中国・女・長田中学校

●パクミンジュ『私の人生(でたらめな日本留学生活)』中国・おんな・赤塚学院

●マシューライマー『国と人種意識』カナダ・男・赤塚学院

スー・ジンユウ『私の留学体験』中国・女・鹿児島大学(原稿あり)

●ブルナマワテイ『インドネシアノイスラム教徒たち』インドネシア鹿児島大学大学院・女

写真中は最優秀賞を獲得したイ・ユナさん。











●審査員特別賞を受賞されたミャンマー出身の
ナン・ミャットソーさんの発表内容文を紹介します。