優秀賞

  唐娜さん
鹿児島大学交換留学生

タイトル  :  鹿児島で感じた小さな異文化  飲酒習慣


私は、偶然にインターネットで『篤姫』を見ました。印象に残っているのは,篤姫が桜の咲いた山に立って、さわやかな風に吹かれて、彼女が桜島を眺めていたところです。
 時々、鳥の鳴き声も聞こえ、美しいところでした。いつか私もその山に立って桜島を見たいと思いました。
 お陰様で、私は本当に桜島を見るチャンスをいただきました。来日前に、先生がいろいろと注意をしてくれましたが、中国にいた時は日本文化について興味を持っていて、本を読んだり、ドラマを見たりしたので、いろいろ分かっているつもりでしたが、やはり自分の実力を高く評価していた気がします。
 コミュニケーションが多くなればなるほど、異文化の問題は多くなります。
 
 今日はお酒について、私が鹿児島で感じた小さな異文化を話させていただきます。
 鹿児島は焼酎が有名で、鹿児島の人は度数の高いお酒に強いと思っていました。でも、鹿児島に来て、焼酎の度数を聞いて分かりました。日本人の友人の話によると、鹿児島の人は度数よりは量に強いとのことです。
 焼酎はもともと25度前後で、ましては,お湯やお水で割って飲みます。それに対して中国は違います。中国のお酒は「白酒(バイジュ)」と言い、漢字で白い酒と書きます。焼酎と同じ蒸留酒ですが、原料が異なります。
 焼酎の多くがサツマイモであるのに対して、白酒(バイジュ)はトウモロコシや高粱などです。
 普通の白酒(バイジュ)の度数は40度ぐらいです。もっと度数が高いお酒が好きな人がいるので、50度、60度、さらに70度のものまであります。

 同じく蒸留したお酒でも、度数の差が大きい原因は、作り方が違うからでしょう。両国の違う風土が違う生活習慣を決めているのではないかと思います。

 さらに、お酒の飲み方も違います。忘年会に出席して、身をもって体験したことがあります。
 忘年会の冒頭で、みんな一回乾杯して、その後はもう乾杯しないで、自由に、好き勝手に飲んでいましたが、初めて忘年会に出席した私は疑問を持ちました。

 なぜなら中国では、宴会など、多くの人が一緒に飲む場合には、飲むたびに、必ず誰かと杯を交わしながら飲みます。一人で勝手に飲むのはほかの人に違和感を与える気がします。
 普通はお互いに勧め合い,祝いの言葉などを交わしながら、乾杯して飲みます。

 さらに、乾杯と言う表現はお酒を飲むときに使うことは、中日同じですが、日本では、「乾杯」と言いながら,杯を交わすだけで、必ずしも飲み干すことを意味していません。

 一方、中国での「乾杯」は「杯を干す」という意味で、相手も自分も必ずコップの中の酒を全部飲まなければなりません。中国では、宴会で、相手にお酒を勧められて、「乾杯」と言われたら、飲み干すことは相手を立てる意味で,交際のマナーと思われています。
 
 さらに、自分から相手にお酒を勧める時も、「乾杯」と言ってから、先に飲み干すことが相手を尊敬する意味で正しい礼儀だと思われています。
 
 このように、中日両国のお酒の度数と飲み方は少し違いますので、日本の方が中国に旅行にいらした時は、50度ぐらいのお酒で「乾杯」と勧められても、拒まないでください。

 その代わり、量をわきまえておくことが大切です。中国での乾杯はお客様に歓迎の意を表す表現なのですから。